航空機は渦で飛ぶ

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天気予報が当たらないから何なのか

天気予報が当たらない、とぼやく人がたまにいる。

これが私は非常に不愉快だ。うっかり喧嘩を売りそうになる位に。

 

天気予報が当たらなくたって、降ってくるのは水なのだから別にいいじゃない。

槍が降る訳でもあるまいし。

 

それに、天気を正確に予測しようとしたら、今のものとは比べ物にならないほど高性能なスーパコンピュータが必要なのではあるまいか。

 

天気を確実に予測しようとしたら、おそらく、日本列島を全て含む空間の数日分のナビエ・ストークス方程式を解いて、更に温度等の諸条件を加味しなければならないという気の遠くなるような話になるのだろうから。

ナビエ・ストークス方程式というのは流体の流れを予測する計算式だが、この式は解けない。今はスーパコンピュータで近似的に何とかしている。スーパコンピュータはそのために生まれたものと言ってもいい。すなわち、ナビエ・ストークス方程式を力ずくでもいいから解きたくて、である。

しかも、苦労して方程式を解いても、t秒後の流体の速度(向きと速さ)しか分からない。空間の予測はどうやるかというと、流れの予測をしたい空間を小さなブロックに分け、一つ一つについて計算し、繋ぎ会わせる。それを知りたい秒数分繰り返す、ということになる。

今のスーパコンピュータでは、数メートル単位の空間の1分に満たない時間を計算するだけでも数日かかる。

 

これを、日本列島のスケールで数日分なんて、どれだけスーパコンピュータを高性能化したら良いやら。「二位じゃダメなんですか?」とか言うレベルではない。

 

今の天気予報は確率と経験でなされている。

言ってみれば親切。

わかんないけど、多分こうなると思うよ。というものだ。

天気予報に文句を言うのは、親切にケチを付けているように見えるのだ。私には。